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2022.12.01

令和4年度の旧燈明寺収蔵庫の公開が終了しました

新型コロナウィルスの勢いが幾分治まりを見せて来たとはいえ、なお感染の恐れの消えていない状況下ではありましたが、当財団にとっての重要な事業の一つである旧燈明寺の収蔵庫の公開を、木津川市観光協会の「2022 秋 木津川市秘宝・秘仏特別公開」の一環として、感染症対策を十分に講じた上で11月3日、5日、6日の3日間実施し、無事終了することが出来ました。

今年は、「お茶の京都 DMO」(一般社団法人京都山城地域振興社)から『南山城三十三所観音霊場歴史探訪』が刊行されたこと、それを受けて名古屋の旅行会社の観音霊場巡りツアーの来場の申し込みがあったりしたことなどから、観音信仰を中心に展示を構成してみました。京都府指定文化財に指定されている鎌倉時代の5軀の観音像(千手観音立像・十一面観音立像・不空羂索観音立像・聖観音立像・馬頭観音立像)と、これに関するものとして不空羂索観音立像の像内納入品の木造合体天部形像(2軀)と観音像造立奉加結縁交名(部分)を展示しました。また燈明寺は江戸時代に「南山城三十三所観音霊場」の第三番札所として多くの参詣者で賑わっていたようで、それを物語る「観音霊場額」と、さらにその頃の燈明寺の全景の描かれた『拾遺都名所図会』巻之四(18世紀末頃)や19世紀中頃の「燈明寺境内絵図」などを展示しました。

昨年度から、収蔵庫の照明のLED化、展示ケースの壁面と展示台のクロスの貼り替え、ジオラマのアクリルカバーの新調など収蔵庫内の環境の整備に努めて参りましたので、より見やすい状態でご覧頂けたものと思っております。

公開期間中の案内等の業務は今年も地元のNPO法人「ふるさと案内・かも」の皆さまにお願いしました。収蔵庫の清掃などの準備段階から、3日間の公開中を通じての来場者の受付と案内、本領発揮の細やかな説明など、延べ20名以上の会員の皆さまにご尽力を頂きました。心からお礼を申し上げます。

今年も、間に1日の休みを挟んでの3日間の公開でしたが、好天にも恵まれて合計305人の皆さまにご来場頂きました。観音霊場巡りの22人、地元の中学校の同窓会の7人などの団体のほか、ご夫婦や母と子供といった家族連れ、数人の女性のグループ、若者1人と、様々な形の来場者でした。

皆さんがどこから来られたかを聞きました。最も多いのはやはり京都府で全体の約34%を占め、その半数以上が地元木津川市からでした。これに大阪府19.5%、奈良県10.8%と近くの府県が続きます。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・群馬県の関東5県の合計が奈良県と同数であったのは特筆すべきでしょうか。さらに北海道・宮城県・大分県・福岡県からもお1人ずつ来て下さいました。

一般社団法人木津川市観光協会ではパンフレットとホームページでの告知に努めて頂いたほか、今年も「旧燈明寺・現光寺ご参拝の案内」というチラシを作成して呼びかけて頂きました。様々なご尽力に感謝を申し上げます。

来年こそ感染症の心配などしなくとも良い、賑やかな旧燈明寺でありたいと願っております。


収蔵庫公開当日の状況と展示資料 収蔵庫公開当日の状況と展示資料